なんくるない 〜たくさん話して一緒に考えて〜

我が家の長男、なんか他の子供と違うかも。成長がゆっくりなのかも。と思ってから今日までの日々の記録

見えないフラフープ

とある食堂でのこと。

長男がコップを持ってウォーターサーバーに水を汲みに行くと、ちょうど中を開けてメンテナンスをしているところでした。ウォーターサーバーの中を見られる機会なんてそんなにある事ではないので、興味津々の様子。それは分かる。

でも距離が近い!

本人の興味は目の前のウォーターサーバーの内部。メンテナンスをしてるスタッフの存在など目に入っていないのです。ちょっと後ろに下がって見るように言うも、話を聞いてるのか聞いてないのか。作業中のスタッフと接触しそうにもなりました。3、4歳の子は興味があるととても近くに寄って来ます。それが自然。でもそれが、130センチ近くある小学生だったら、はたから見ていて少し違和感がある。学校でも、学童でも、先生方から距離が近くてちょっとした動きでぶつかってしまったりすることが多い、と言われていました。確かに、一緒に出かけているとすぐに靴を踏まれる。これも距離が近いからなのだな、と納得が行きます。

でも、私はそれがよくないことであるとは言いたくなかった。確かに多くの小学2年生はある程度距離を取るかもしれない。でも、うちの長男が距離を取らないのは、相手を警戒していないからこそでもあり、本人の興味の表れでもあり、あくまでも彼の特徴です。うまくコントロールさえできれば、すごく良い特徴として捉えることができると思ったからです。

コントロールを学ぶためには、まずは距離が近いと思う人がいることを伝える必要がありました。どうやってそれを分かりやすく伝えたら良いんだろう、と迷っていると、夫から出てきたのが「見えないフラフープ」という表現。みんなそれぞれ違う大きさの見えないフラフープを持ってるんだよ。君のは小さいけど、例えば⚪︎さんのはこのくらいの大きさかもしれない。

なんと上手い表現!

即採用です。私が気に入ってこの表現を便利使いしていると、先日、機嫌が悪くて妹が近寄ってきてイラっとした時に、長男からも「見えないフラフープに入ってる!!近づかないで!」と。

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へへへ。こうなったらしめたもん。

意識にすり込まれてきたので、ここからコントロールの練習です。これがまた大変だけど、少しずつ、寄り添いながら。気づいた時に指摘して、どうしたら良いかを一緒に考えていれば、きっといつか。。焦らずに、と自分自身に言い聞かせています。