職場に、少し身体の障がいのある方がいます。高いスキルをお待ちで、職場には欠かせない存在。でも、もうそこそこの歳の方で、社会が多様性を受け入れにくかった時代に子供時代を過ごされたためか、人物という意味でも、思考パターンが独特で、思い込みが激しかったり、ちょっとした怒りがすぐに表に出て人に当たってしまったりという部分もあって、少し扱いにくい方なのです。
以前はどう接したら良いのか分からず、恐々話しかけていました。でも、長男と対峙するようになって、お願いの仕方、気の遣い方を他の人と同じようにしたら上手くいかないかもしれないけれど、この人に伝わる伝え方を考えていけばいいんだ、と怖くなくなりました。
私は曲がりなりにも上司で、お願いをすることも多い。どう伝えれば、良いアウトプットにつながるのか。苦手なことを克服することには一旦意識を向けず、それよりも苦手が表に出ないやり方を考え、サポートする。まだまだ分からない部分も沢山あり、試行錯誤の連続ですが、今一緒に頑張っているところです。必ずしも上手く行っている訳ではないかもしれないけれど、私の気持ちが伝わっているのか、今は良い関係を築けているかな。。
長男と向き合ってきたことが、こんな形で仕事へ良い影響をもたらしている。生成AIだのなんだのと人の介する必要性が薄くなっている時代だけれど、こういうことはなかなかAIには真似できないことだよね、と確信する今日この頃です。